■ バイクを買う予定だけど新車と中古どっちが良いか決められない
■ 欲しいバイクは新車でも中古でも買えるけど値段が安い中古を選んだら何か不都合があるの?
■ 中古の中でもかなり値段に差があるのはなぜ?
実は新車にするか中古にするかを決めるのは簡単です。
結論は「初心者ほど新車を選ぶべき」です。
なぜなら初心者が中古を選んでしまうと「バイクが新車からどれくらい性能が落ちているか」が判断できないからです。経験が少ない人は状態が悪いバイクに乗っていてもそのことに気が付くことが出来ません。
私は今までに85車種以上のバイクに乗った経験があります。自分で所有したのはその中の8台です。
1〜7台は全て中古で購入して、現在所有している8台目だけ新車で購入しました。新車も中古も両方のメリットデメリットを経験しています。
この記事ではこれからバイクを買う人が、後悔しない「新車」か「中古」かを決める方法を教えます。
この記事を読むと自分が「新車向き」か「中古向き」かを知ることが出来ます。
結論は新車向きな人は
・「初心者の人」
・「欲しいバイクがまだ新車で買える人」
中古向きな人は
・「とにかくお金がない人」
・「欲しいバイクが絶版で中古しかない人」
・「整備好きでバイク整備ができる人」
・「バイクは動けば良い、ただの移動する道具って考える人」
つまり新車か中古かで迷っている人はどうしてもお金がない人以外は、基本的に新車にするべきだということです。
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初心者は新車を選ぶべき理由を解説
予算的に多少無理をしても新車にするべき理由
■ 初心者はバイクの性能が落ちても気が付かない
■ 新車という最高の状態のバイクに乗ることはバイクがうまくなる近道
■ 中古は各部消耗品の寿命が近い場合が多いが初心者はパーツの寿命がどれくらいか判断ができない
■ 初心者は立ちごけなどでバイクを傷つける可能性が高いが、修理する場合の費用は新車も中古も変わらない
■ 安全にバイクの運転をすること以外に気を付けることがないので運転に慣れることに集中できる
■ 中古の場合カスタムされていることも多いがそのカスタムによる変化がどういうものであるかわからない
つまり新車のバイクは「最高の状態に整備されているので乗りやすい」ということです。
ベテランは最高の状態のバイクはどんな動きをするかを知っています。なので中古バイクに乗っても「そろそろチェーンが交換時期だな」「フレーキシューを変えたらもっとブレーキ良くなるな」「フォークオイルが痛んできているな」など判断できます。
なぜ新車と中古で悩むのか
バイクを買う予算が潤沢にあるなら誰でも新車を買うはずです。中古と新車が同じ値段で並んでいたら、もし走行距離が1kmだとしても中古を選ぶ人はいないでしょう。
中古を選ぶとしたら「少しでも安く買いたい」か「欲しいバイクがすでに新車販売が終わっている」のどちらかのはずです。
つまり新車か中古で悩む人は「欲しいバイクは新車でも中古でも買えるけど少し値段が安い中古を選んだら何か不都合があるの?」と考えている人です。
欲しいバイクが中古でしか買えない人はそもそも中古か新車かでは悩みませんからね。
ほかにも新車の場合はこのバイクで、中古の場合はこっちのバイクみたいな人もいるかもしれませんね。
ここからは中古と新車ぞれぞれどのような違いがあるかを解説していきます。基本的に可能な限り新車を買うべきなんですが、その理由も併せて解説します。
中古をおすすめしたいのは「バイクは動けば良いと思っている人」
欲しいバイクが中古でしか買えない人は選択の余地はありません。ですが積極的に中古をおすすめしたい人もいます。
中古をおすすめする人の条件
■ メインのバイクや車は持っている
■ セカンドバイクで通勤や通学などに使う
■ 毎日乗って一気に距離が延びるような乗り方をする
■ バイクの細かい乗り心地などは気にしない
バイクの性能の低下を気にしない人には中古は良い選択肢
理由は最近の日本車は決定的に「壊れる」ということが少ないです。
バイクの性能が新車当時から60→50%と落ちていっても完全に動かなくなるような「壊れる」という状態にはなかなかなりません。
燃費が落ちたり、パワーが落ちたり、乗り味が悪くなったりしても「移動」は出来ますね。こんな人には移動にかかった経費が大事なので最初から多少性能が落ちていても中古はおすすめできます。
新車と中古の特徴をメリットデメリットで解説
新車のメリットデメリット
■ バイクの状態が完璧■ バイクを安全に乗る以外は心配事がない
■ その後の整備にもすぐには気を使わなくても問題ない
■ 売却時の価格が高い場合が多い
■ 購入時の保証が手厚い
新車のデメリット
■ 購入時の出費が多め
■ 最初に傷つけた時のショックが大きい
■ ピカピカなので盗まれるのが心配
中古のメリットデメリット
中古のメリット
■ 購入時の価格が新車より安い
■ 絶版車が買える
■ 自分好みのカスタム車がそのまま買える
中古のデメリット
■ 故障した場合の補償が薄い
■ 自分に合わないカスタムされているかも
■ エンジンの中のコンディションまではプロでも正確にはわからない
2020年の新車と中古の販売台数統計データ
全国軽自動車協会連合会の統計データによると2020年度のバイク販売台数は新車141,771台で中古は133,028台です。
筆者は8台バイクを買ったうち7台が中古だったので、統計データを調べている筆者本人が「こんなにみんな新車で買っているのか」って感じました。
もちろん50cc原付も入っている訳ですが中古の販売台数の方が多いと思っていたのでこのデータは意外でした。ほかの年のデータも大体同じで、新車と中古の割合は新車が少し多い年が多い印象でした。
半分以上の人は新車を選んでいるというデータですね。
現在の中古バイクの状況を全方位から解説
現在の中古バイクに関する解説をしていきます。
筆者は中古と新車どちらを買ったのか。最近の中古バイクはなぜ昔より高いのかなど細かく解説していきます。
筆者は新車と中古のどちらを多く買ってきたのか
筆者は今まで8台バイクを購入しています。1~7台目は中古で、現在所有している8台目は新車で購入しました。
筆者は7台の中古バイクを所有しながらトラブルにあったり、壊れたときに直したりしているうちに整備も一通りできるようになりました。そのうちにバイクに乗れば新車から大体どれくらい性能が落ちているかわかるようになりました。
1台目の中古バイクは最安値で買った車両だったので整備の必要でした。
当時はそれがわからず、ただ安いから中古を買いました。とにかく調子が悪いバイクだったので仕方なく整備を覚えたものです。
途中からは整備するのが楽しくなったので好きでやっていましたが。
もし自分が今から初心者に戻り1台目を買うなら新車を買って同じバイクに長く乗ることをおすすめします。理由は今のバイクの経験値を得るにはその方が最短ルートだからです。
遠回りも楽しいものでしたが、どうせなら余計な失敗はしないで済ませた方が良いですからね。
最近の中古バイクの値段は高すぎる理由
ここ数年で新車の販売網が整備された結果、新車販売は基本的には定価から値引き不可になりました。
中古バイクは新車販売価格よりも安く価格設定をするように整備費用などを調整します。新車の実売価格が上がったため中古バイクの価格も全体的に高くなっているというのが実情です。
中古の価格はどうしてあんなに差があるのか
中古バイクの価格は決まるまでにいくつかの要素があります。
■ 仕入れ価格
■ そのバイクの人気
■ どれくらい整備にお金をかけるか
上の2つはわかりやすいから説明は省きます。大事なのが、どこまで整備するかです。ここが一番キモで販売店側も悩むところです。そして、問題が起きやすいところです。
例えば新車で100万円のバイクをバイク屋さん40万円で仕入れました。
書類作成と名義変更で5万円かかりました。利益を10万乗せたら55万円で売れますが整備をしないといけません。最低限の整備を5万円でするか完璧な整備を25万円でするかを考えます。
最低限の整備をしたバイクを60万円で売るともしかしたらすぐ故障してお客さんを困らせるかもしれませんし、お店がその故障を保証しないといけないかもしれません。
最高の整備をしたバイクを80万円で売ると新車との差が少ないのでこの値段なら新車で買うからいらないよとそもそも売れないかもしれません。
中古バイク屋はどれだけ整備費用をかけないで売れる中古バイクにするかをいつも悩むことになります。
なかには整備費用をけちってバイクの見た目だけきれいにして初心者に売りつけて、調子が悪いんだけどお客さんに言われたら「このバイクはこんなものだよ」とごまかす。
景気が悪くなればこんなバイク屋が出てきてネットでの悪い噂となるのです。
まとめ 可能な限り新車を選ぶべきで中古はやむを得ず選択するもの
新車は予算に余裕がある人が選択する方法で初心者や若い人はお金がないので中古を選択するべきと考えている人が多いと思います。
「初心者は転んだりしてバイクを傷つけるから最初の一台は練習用と割り切って中古にするべき」なんてよく聞く話ですね。筆者もそれを聞いて中古にしました。
筆者が買った1台目のバイクは雑誌で調べた最安値で現状販売(整備しないまま売る)のバイクでした。そのせいでいろいろ苦労しました。
その話に興味ある人はコチラの記事を読んでください。
»[筆者の実話失敗談あり]中古バイクの選び方と注意点をまとめました
今回の記事は初心者は新車にするべきという内容でした。そのために中古のデメリットを解説しましたがデメリットが気にならない人は中古バイクがおすすめできるひとということになりますね。
新車か中古かを選ぶより大切な2つのこと
大切なことがほかに2つあります。
1つ目は欲しいバイクを選ぶことが先
2つ目は気に入ったバイク屋を見つけることが先
まずは欲しいバイクを選ぶことが先
新車とか中古とかを選ぶのではなく「欲しいバイクを選ぶことが先」です。
予算がないから少ない予算で買えるバイクの中から選ぶと乗っているうちに絶対にもっとほかのバイクが欲しくなります。それは消去法でバイクを選んだからです。
後ろ向きの考え方でバイクを選ぶとほかのバイクを見たときに絶対に目移りしますよ。
自分がしっかり考えて「これだ!」って自信をもって決めたバイクに乗っているとほかのバイクを見てもそれほど欲しくなったりはしません。
少しは「あっちのバイクもいいな」って思いますよ。でも乗り換えようとはなかなか思いません。だって、本当に気に入って選んだバイクに乗っているんですから。
気に入ったバイク屋を見つけることが先
良いバイク屋との付き合いはそのあとのバイクライフに影響を与えます。
良い仲間に出会えたり、店主との良い付き合いでメンテナンスを教えてもらえたり、バイクの楽しみ方の幅を広げてくれたり、など多岐にわたります。
この記事を読んだみなさんがより良いバイクライフを送れるようになることを祈っています!
新車か中古か決まったら次の行動を起こそう!
今のバイクから乗り換える人はコチラの記事を参考にしてください。
»バイクを高く売る7個のコツと注意点まとめました[相見積もり必須]
新車か中古か決まった人は次はどの店でバイクを買うかということを決めると思いますが参考になる記事があるのでぜひ読んでみてください。
»バイクが決まったあとは
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
ほかの記事もぜひ読んでいってくださいね。