「バイクってジャンルが多すぎて選べない」
「ジャンルごとの違いって明確に区別されているの?」
「念のため全ジャンルを簡単に知ってから自分の一台を決めたい」
まず結論を先にお伝えすると、バイクジャンルは大きく分けると約10種類になります。
もちろんさらに細かく分ければきりがありません。とくにアメリカンはカスタムごとに名前がついているうえに、複数のカスタムが混ざった名前になっていたりとそれこそ無数にスタイルがあります。
今回はこれからバイクに乗り始めようとする人に向けて「とりあえず日本でメジャーなジャンルをざっくり解説」しています。
楽しいバイクライフに順調に入れるように役立ててくださいね。
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バイクジャンルを14種類に分けてざっくり比較解説
バイクにはいろんなジャンルがあり、それぞれに得意不得意があります。
形が違うってことはそのバイクが持っている性能の為に進化した結果の形ってことですね。
中には個性的過ぎてジャンル分けしにくいバイクもあります。ここでは形の違いからバイクをジャンル分けしてバイク選びをしていきます。
本記事では14種類にジャンル分けして網羅解説しています。
- ネイキッド
- スーパースポーツ
- ツアラー
- メガスポーツ
- オフロードバイク(オフ車)
- マルチパーパス
- モタード
- ストリート
- クラシカル
- ネオクラシカル
- アメリカン(クルーザー)
- スクーター
- 旧車
- 新世代のバイク(3輪、DCTなど)
見た目は気に入ったバイクがあるけど自分の使い方にあっていそうなのかどうかを確かめてみてください。
もし、見た目は気に入っているけど使い方が合わなそうだなと思っても大丈夫。
カスタムやバイク用品で苦手な性能はかなりカバー出来ます。
一番大事なのはどんな理由でも良いので「自分が気に入った」ことです。
ではジャンル解説マラソンスタートです。
ネイキッド
■ カウル(外装)か無くシンプルなデザイン
■ オンロード(アスファルト路面)しか想定していない
■ かなりスポーティな物からマイルドな物まで幅広い
■ オールマイティに何でもできる
■ 日本の峠道はスーパースポーツよりもむしろ楽しめる
■ 高速道路を長距離走ることは少し苦手
車両画像 | バイク名 | 排気量(cc) | 新車価格(税込) |
ホンダ CB1300SF | 1300 | 1,562,000 | |
スズキ GSR750 | 750 | 969,840 | |
ホンダ CB400SF | 400 | 884,400 | |
ホンダ VTR250 | 250 | 598,300 |
ネイキッドがおすすめな人
■ はっきりした使用目的に限定しないでバイクをいろんなことに使いたい人
■ 乗りやすいバイクが多いのでバイクを買うのが初めてな人
■ ライディングポジションやキャラクターが「ザ・普通のバイク」
■ 一度は乗ることをお勧めしたいスタンダードバイク
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スーパースポーツ
■ バイクの運動性能が高い
■ 空力を考慮してフルカウル(フルカバー)の外装
■ サーキット走行を想定した設計でタイヤ、ブレーキなど始めから高性能
■ その分ライディングポジションがきつめ
■ スポーツ走行などバイクを速く走らせることが得意
■ ブレーキや車体が高速スピードに対応している
■ 想定速度が速いのでゆっくり走ると面白くない
■ 渋滞の走行、チョイノリは苦手
■ 燃費が悪い
■ 消耗品代金が高め(主にタイヤ)
■ 日本の峠道は狭すぎるので意外と苦手
車両画像 | バイク名 | 排気量(cc) | 新車価格(税込) |
ホンダ CBR1000RR | 1000 | 2,084,500 | |
ヤマハ YZF-R6 | 600 | 1,595,000 | |
ホンダ CBR250RR | 250 | 821,700 | |
スズキ GSX-R125 | 125 | 415,800 |
■ バイクをきびきび走らせることが好きな人
■ サーキットを走ってみたい人
ツアラー
■ フルカバーされた外装
■ ほどほどに低めのセパレートハンドル
■ 大きく高めのスクリーン
■ ポジションは見た目より楽
■ 大体800cc以上の排気量がある
■ ほどほどに大き目な車体
ツアラーの得意不得意
■ 高速道路を長距離でも快適に走れる
■ タンデムが得意
■ 近距離のチョイノリは少し苦手
車両画像 | バイク名 | 排気量(cc) | 新車価格(税込) |
ヤマハ FJR1300 | 1300 | 1,540,000 | |
BMW R1200RT | 1200 | 2,635,000 | |
カワサキ NINJA1000 | 1000 | 1,274,400 |
■ 長距離のツーリングがしたい
■ 快適なバイクの旅がしたい
メガスポーツ
メガスポーツの特徴
■ 300km以上の速度が出る
■ 大柄で直進安定性が良い車体
■ 空力の為フルカウル
■ 車体が大きく重い
メガスポーツの得意不得意
■ 最高速を出すことと超高速を維持することが得意
■ 小回りとチョイノリが苦手
■ 手押しや取り回しが重くて大変
車両画像 | バイク名 | 排気量(cc) | 新車価格(税込) |
カワサキ NINJA H2 | 998 | 2,442,000 | |
カワサキ ZZR1400 | 1400 | 1,925,000 | |
スズキ 隼(ハヤブサ) | 1300 | 2,156,000 |
■ とにかく技を超える圧倒的なパワーがほしい
■ 大きくかっこいいバイクに乗りたい
オフロードバイク(オフ車)
オフロードバイクの特徴
■ オフロード(不整地)を走るためにタイヤがブロックタイヤ
■ 車体が細め
■ サスペンションストローク長い
■ 排気量が小さく軽量
■ とことこ走るバイクからジャンプできるバイクまでいろいろ
■ 土の上、荒れた路面が悪い道路が得意
■ 軽量スリムなのでチョイノリや細かい道も得意
■ 高い速度の維持が苦手
■ 長距離を走ることも苦手
車両画像 | バイク名 | 排気量(cc) | 新車価格(税込) |
ヤマハ セロー250 | 250 | 588,500 | |
ヤマハ WR250R | 250 | 721,400 |
オフロードバイクがおすすめな人
■ オフロードが走りたい人
■ 林道遊びがしたい人
■ 軽いバイクが好きな人
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マルチパーパス
■ ツアラーとオフ車を足して間を取った形
■ 高めのスクリーンと直立した楽なポジション
■ オフロードも考慮してスポークホイール
マルチパーパスの得意不得意
■ 高速道路、荒れた道、オフロードすべてをそつなくこなすのが得意
■ オフロードは得意というほどではない
■ 基本はオンロード重視でオフロードも少しいけるよ、というイメージ
■ 全部そつなくこなすけどどれも一番にはなれない
車両画像 | バイク名 | 排気量(cc) | 新車価格(税込) |
ホンダ アフリカツイン | 1100 | 1,585,100 | |
スズキ Vストローム650 | 650 | 957,000 | |
BMW F800GS | 800 | 1,420,000 |
■ すべての道を一台で走りたい
■ 日本全国どこでも走りに行きたい
モタード
モタードの特徴
■ オフロード車のタイヤをオンロードタイヤに変更した
■ 足周りもオンロード用にセッティング
■ ホイールはスポークのまま
■ 街中をきびきび走り回るのが得意
■ オフロード力はオフ車より半分くらいに性能ダウン
■ 長距離を一気に走ることが苦手
車両画像 | バイク名 | 排気量(cc) | 新車価格(税込) |
カワサキ Dトラッカー | 250 | 518,700 | |
ヤマハ WR250X | 250 | 732,900 |
■ オフ車のきびきびした動きが好きだけどオフロードを走らない人
■ 街中をすいすい走りたい人で長距離はあまり走らない人
ストリート
■ シンプルなデザインで小さめな短気筒エンジン
■ ネイキッドに似ているがそれよりも簡素な作り
■ 気軽にバイクを乗れるのでチョイノリが得意
■ ファッションとしてオシャレにのる
■ 高速と長距離が苦手
車両画像 | バイク名 | 排気量(cc) | 新車価格(税込) |
スズキ グラストラッカー | 250 | 460,950 | |
ヤマハ トリッカー | 250 | 457,800 | |
ヤマハ TW225 | 225 | 399,000 |
■ 長距離は乗らない
■ 4気筒のバイクよりシングルエンジンが好き
■ シンプルなバイクが好き
クラシカル
クラシカルの特徴
■ 戦前を意識したような昔ながらのデザイン
■ 雰囲気とバイクの鼓動を楽しむ
■ 250cc以下ではあまりない
■ バイクの乗り方どうこうよりバイクに乗ってっていること雰囲気自体を楽しめる
■ 峠やサーキットを飛ばしてタイムを削ることは苦手
車両画像 | バイク名 | 排気量(cc) | 新車価格(税込) |
カワサキ W800 | 800 | 1,177,000 | |
ヤマハ SR400 | 400 | 605,000 | |
ホンダ GB350 | 350 | 550,000 |
クラシカルがおすすめな人
■ バイクは雰囲気!だと思う人
■ 映画で見たあのバイクに乗りたい!みたいなイメージ重視でバイクに乗りたい人
■ 服装とセットでファッション的にバイクを楽しむ人
ネオクラシカル
ネオクラシカルの特徴
■ 昔のデザインを取り入れた最新のバイク
■ クラシックなのはデザインだけで性能や乗り味は最新
■ カウル無しのネイキッドに近い見た目で乗り味も同じ
■ 最近はネイキッドの主流になりつつある
■ オールマイティに何でもできる
■ 日本の峠道はスーパースポーツよりもむしろ楽しめる
■ 高速道路を長距離走ることは少し苦手
車両画像 | バイク名 | 排気量(cc) | 新車価格(税込) |
カワサキ Z900RS | 900 | 1,353,000 | |
ヤマハ XSR900 | 888 | 1,061,500 | |
ヤマハ XSR700 | 688 | 899,640 |
■ 昔ながらのデザインがいいけど古い中古は嫌だ
■ お洒落デザインだけど中身は最新のバイクが良い
アメリカン(クルーザー)
アメリカンの特徴
■ ハーレーみたいなバイク全般
■ ローロングでワイルドな雰囲気
■ やわらかく包み込むシート
アメリカンの得意不得意
■ 直線をずーと走ることが得意
■ タンデムが得意
■ 最高速とスポーツ走行は苦手
■ 簡単なカーブでもすぐステップを路面に擦ってしまう
車両画像 | バイク名 | 排気量(cc) | 新車価格(税込) |
ハーレー FLHR | 1584 | 2,946,500 | |
ヤマハ XV1700 | 1700 | 中古相場 80万~160万 |
|
ホンダ レブル1100 | 1100 | 1,100,000 |
■ バイクはお洒落にワイルドに乗る
■ あのスタイリングが好きな人
■ アメリカン好きは、ほかのジャンルのバイクと迷わない
スクーター
■ ギアがオートマチック
■ 50ccから600ccくらいまであるけど基本は小型バイク
■ トランクスペースがあって便利
■ とにかく運転自体が楽
■ 意外と加速が速い
■ 通勤通学が特に得意
■ 実用的な使い方では最強
■ 楽に運転できるよう作ってあるので面白くはない
車両画像 | バイク名 | 排気量(cc) | 新車価格(税込) |
ホンダ フォルツァ | 250 | 658,900 | |
ベスパ GTSスーパー150 | 155 | 572,000 | |
ホンダ PCX | 125 | 342,360 |
スクーターがおすすめな人
■ 実用的にバイクを使いたい人
■ バイクは足替わりで楽に便利に使いたい人
旧車
旧車の特徴
■ 30~40年以上は昔のバイク
■ 2ストロークなど現在は製造できないエンジンのバイクもある
■ 中古でしか買えない
■ 人気車種は高値
■ 維持が大変
旧車の得意不得意
■ 圧倒的な所有欲を満たせる
■ 古いバイクなので維持自体に気を遣う
■ 購入と維持にお金がかかる
車両画像 | バイク名 | 排気量(cc) | 新車価格(税込) |
カワサキ Z1 | 903 | 参考中古価格 255万~980万 |
|
スズキ GT380 | 371 | 参考中古価格 148万~496万 |
|
ヤマハ RZ250 | 250 | 参考中古価格 139万~385万 |
旧車がおすすめな人
■ 古いバイクを乗ってみたい人
■ ある程度はバイクに詳しい人
■ 多少は困ったことがあるくらいのほうが楽しめる人
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[補足情報]
レッドバロンという大手バイク販売チェーンは自社で膨大なパーツストックを持っています。
旧車を維持しようと思っているならレッドバロンで買うのがおすすめ。
新世代のバイク(3輪、DCTなど)
■ 新世代の技術が盛り込まれているバイク
■ DCTはセミオートマでクラッチ無しでホンダのみ
■ 前輪が2列ある3輪バイクはヤマハのみ
車両画像 | バイク名 | 排気量(cc) | 新車価格(税込) |
ホンダ GOLDWING(DCT)※ | 1833 | 2,948,000 | |
ヤマハ NIKEN(ナイケン) | 845 | 1,815,000 | |
ヤマハ トリシティ | 125 | 462,000 |
※DCT付きのバイクは5車種あります。
(GOLDWING、アフリカツイン1100、NC750、X-ADV、レブル1100)
まとめ バイクのジャンルを知れば精度の高いバイク選びができる
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
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