(2022年1月現在)新車で買える2ストのバイクなんて本当にまだあるの?
結論を先に言うとあるんです。
ですがほぼすべて海外メーカーのオフロード用レーサーにナンバーをつけて公道を走れるようにしたバイクです。
つまり日本国内でのナンバープレートは取得できますが公道用に設計されているバイクではないということですね
2ストが死滅した原因
■ 「排気ガスが汚いから」
■ 「騒音がうるさいから」
特に「排気ガスが汚いから」が大きな原因でした。
今回紹介するバイクは日本国内で新車販売されているわけではありません。
今回紹介する新車で買える2ストバイクは次の2点の注意点があります。
注意点1 ナンバーが取得可能ってだけで現代の日本国内の規制をクリアーしているわけではない。
注意点2 基本レーサーなので普通のバイクほどの耐久性やメンテサイクルは期待できない。
ということは頭に置いてくださいね。
この記事を読めばわかること
■ まだ新車で買える2ストのバイクにはどんな車種があるのか
■ ちょっと前までにはどんな2ストバイクが新車で買えたのか
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まだ新車で買える2ストのバイクはナンバー取得可のオフレーサー
1999年以降に日本国内で新車販売されている公道用の2ストバイクはありません。
あくまでの海外向けでレーサーなどコース走行が前提の車両にナンバープレーをつけられる車両の紹介です。
って話では決してありません。ナンバー取得可能と国内で新車販売OKはかなりの差があります。そのあたりを踏まえて記事を読んでください。
今回はどんな車両があるかを紹介しますね。
TM RACING
250cc
2T 250 Fi ES SMR ¥1,636,800(税込)
2T 250 Fi ES EN ¥1,504,800(税込)
125cc
SMR 125 Fi 2T ¥1,485,000(税込)
日本ではなじみのないメーカーです。
創立は1977年で現在の正式社名は「tm racing S.P.A.」。
イタリア中部、アドリア海沿いの町ペサロに本社工場があります。
最初はカート用のエンジンからスタートしたメーカーで途中からバイク製造も始めました。
スタンスは「ワークスマシンをそのまま販売する」って所がしびれるメーカーです。
250ccはオフロードとモタードが選択可能。
125ccはモタードのみ。
かなり高価なバイクを販売している高級メーカー。
モタードを選べるところもかなりポイント高いと思います。
BETA
Beta・RR2T250 ¥1,155,000(税込)
Beta・X-Trainer 250 ¥963,600(税込)
このメーカーも日本ではあまりなじみがありません。
イタリアのメーカーでエンデューロ、トライアル、モトクロスを専門に製造。
実はオフロードの世界では名門メーカーでトライアルの世界ではトップブランドだったりします。
エンデューロかトライアルに興味ある人は聞いたことあるメーカーだと思います。
紹介している車両はどちらも250ccでモトクロス用とエンデューロ用で用途が少し違います。
見た目は同じようなものですがエンジンの味付けや足回りに違いがあるようですね。
KTM
KTM・250 EXC TPI ¥1,179,000(税込)
KTMはオーストリアのオートバイメーカー。
長年オフロードバイクを得意としていて実績も多いです。
2003年からオンロードのロードレースにも参加を開始。
2017年からMOTOGPにも参加しているので日本でもメーカー名を知られていますね。
街中でもオレンジのバイクをいっぱい見るようになってきましたね。
今日紹介するバイクの中では一番身近に感じるのではないでしょうか。
Husqvarna
TE 250i ¥1,257,000(税込)
ハスクバーナはスウェーデンのメーカー
もとはチェーンソーや農業器具を制作していたが1903年からバイクも製造。
メーカーのマークは銃口(銃身)と照準がモチーフ。
日本でも市販車を販売していて、たまには見かけるようになってきましたね。
ガスガス
EC250 ¥998,000(税込)
ガスガスはスペインのメーカー
トライアルやエンデューロが得意でイメージはBETAとほぼ同じ立ち位置です。
日本国内で公道用のバイクは販売していません。
なのでガスガスを聞いたことがない人がほとんどでしょうね。
実はヨーロッパではオフロードバイクが人気でレースが盛んなので知名度があるメーカーです。
海外勢のナンバー付きオフロードレーサーまとめ
今回紹介したKTMとハスクバーナとgasgasは兄弟車なのでエンジンなど共通部品が多いです。
しかも2ストなのにインジェクションなんです!
さらにオイル散布までインジェクション化されているとか。
以前の2ストしか知らない人はよだれが出そうな進化ですよね。
上記の3メーカーはKTMグループなのでパーツが共有できます。
なので外車のレーサーでもこれくらいの価格で手に入ります。
海外のオフロードはエンデューロレース(モトクロスコースじゃなく自然の山がコース)がさかんなので公道も乗れるようにレーサーにナンバーがつけられる仕様が多いです。
外車は最初から社外のパーツがいっぱいついているような仕上がりになっていてかっこよいのが多いですよね。
日本車とは考え方が違うぞって感じです。
新車で買えるレーサーと中古の国産のフルレストアされた車両が大体同じ値段なので悩ましい所です。
私はオフロードが好きなので古いホンダのCRM250をレストアするより同じ金額なら新車でインジェクションで最新設計の2ストを候補に入れます。
古い2ストもレーサーの2ストもメンテナンスが必要なのは同じですから。
もちろんレーサーのメンテナンス方法は勉強しないといけませんけどね。
少し前まで新車で買えた2ストバイクの車種を紹介[2022年1月現在]
先ほどまで紹介した外車のオフロードレーサーにナンバーを付けたバイク以外に少し前まで新車で買えたバイクがあります。
しかも日本国内用ではありませんが公道用に設計されたバイクです。
すでに現在(2022年1月)にGOOBIKEに新車として登録されている車両はありませんがまだ新しめな中古として在庫されているものもあります。
日本国内の正規での2ストのバイク販売は1999年に終わっています。
これは排ガス規制が理由です。
じゃあなんでその後に2ストのバイクが売られているの?
これは排ガス規制がまだ厳しくないアジアなどで新車販売されている車両を逆輸入している業者がいるから。
今回の記事でカワサキとスズキの車両を紹介しますが、メーカー自身が輸入しているわけではありません。
輸入すれば日本国内でナンバーを取得して走ることができます。
そのために排ガスをさらに浄化させているわけではないので「日本国内で新車販売はだめよ」って言われている悪い排ガスを排出させながら走ることになることは理解してくださいね。
カワサキ NINJA150RR
■ 初めのころはタイカワサキで製造販売していたがタイも排ガスが厳しくなってきたため後半はインドネシアカワサキでの製造に切り替わる。
■ 水冷2ストロークエンジンは、2次エアシステムのHSASと排気デバイスのスーパーKIPSを搭載。
■ このスーパーKIPSは、高回転域(7000rpm以上)の狭い範囲でパワーを絞り出すピーキーな特性。
■ 150ccなのに29馬力もある。
かなりピーキーなエンジンっていう評判ですね。
スズキ TF125
■ 基本設計はなんと1977年。
■ 牧場で牛を追い回したり、草原を点検したりというのが使用目的。
■ ヤマハでAG200というのがあるがそれを同じコンセプト。
■ オフロードチックなデザインだけどちょっとシルエットが違う。
エンジンも高回転型とかスポーティーさはなく、とことこ系な味付け。
まとめ
今回の記事は
■ まだ新車で買える2ストのバイクはナンバー取得可のオフレーサー!?
■ 少し前まで買えた車種を紹介[2022年1月現在]
こんな内容でした
普通に2ストバイクが新車販売されていればもっと楽しいかもしれません。
ですが現代のバイクは作りこみがすごいのでちょっと新車価格が高めに感じても満足感は高いと思います。
それでも、、それでも2ストに乗りたい!!って人がいるので(私もそうですが)ほそぼそと2ストのバイクは生き残っていくとは思います。
どこかで乗る機会があったらぜひ2ストに触れてみてください。
他にも2ストに関係した記事があるのでもしよかったら読んでみてくださいね。
おすすめの2スト250ccのバイクの選び方[具体的な車種で紹介]
2ストバイクが乗れなくなるのは寿命なのか[長く乗る秘訣も解説]
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
ほかの記事もぜひ読んでいってくださいね。