バイクを乗り始めたいけど反対されていて、どう説得したら良いか悩んでいませんか。実はバイクに反対する人を説得する方法は1つだけあります。
なぜなら相手がバイクに反対する理由は、あなたが危ない目にあってほしくないと心配しているから。特に母親に反対されている場合は、小手先の説得は効果がありません。
筆者は実家住まいで20歳の時に、母親の反対を押し切ってバイクに乗り始めました。
現在は41歳で2児の父親なので、子供がバイクに乗りたいって言いだしたら反対する親の気持ちもわかります。
この記事では小手先ではないバイクに反対している人を説得する方法を教えます。この記事を読むとバイクに反対する人の気持ちが理解できて、その上でどう説得すれば良いかがわかります。
結論は、あなたにとって「人生を豊かに生きるためにはバイクが必要である」ということを相手に伝え続けることが、唯一の説得方法だということです。
継続して本気だということを伝え続ければ、いつかきっと相手も折れる日が来ます。
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バイクを反対される理由はほとんどが「危ないから心配」
バイクに反対される主な理由
■ うるさい
■ 不良みたい
■ 危ない
■ 一人だけで出かけてるからいや
■ くさい
■ きたない
■ スピード出しそう
この中でバイクに反対される理由は「危ない」ことがほとんどです。
もちろん良いイメージもあります。ですが良いイメージはバイクを好きな人しか持たないものです。
日本は車が多数派なので、少数派のバイクは理解されない
筆者は現職が高速道路パトロール隊員なこともあり、自動車を運転した走行距離は相当なものです。
その経験から、日本は四輪車にとって快適な道路環境になっていると感じます。
それは当然で、理由は四輪車が一番台数が多いからです。自動車はバイクより高価なのに、バイクの10倍くらい販売台数があります。
そして車を運転しなくても多くの人が自動車の免許を取るほど、四輪免許は一般的です。内閣府の統計データでは令和元年の自動車運転免許の保有率は日本人の74.8%で約8,216万人。対して普通自動二輪は日本人の8.5%で約1,010万人。
自動車とバイクの免許取得率の差は歴然ですね。
多数派である車を運転している人から見たら「バイクは体むき出して走っている危ない乗り物」「ちょろちょろ車の近くを走るので邪魔」と思われています。
少数派は悪く思われるものです。なのでその上で話を進めなくてはいけません。
バイクに反対する人はあなたにとって大切な人
多くの場合バイクに反対するのは、親(特に母親)かパートナー(夫、妻)です。
ここで大切なのは、反対してくれる人=心配してくれる人だということは忘れないこと。
特に親なら自分の体よりも、子供の体の方を大事に思うものです。
パートナーがバイクに乗り始めるのならある程度年齢を重ねていて、世の中のことを知っているので無茶はしないと思います。
ですが若い人がバイクに乗り始めると楽しくて無茶な運転をすることは想像できます。
だから身近な人(特に自分の子供)がバイクに反対するのは「当然なこと」なんです。
あなたの立場や責任の重さによって、反対される理由が違う
■ 親元の学生は背負っている責任は少ないが、保護下にいることによって親から猛反対を受ける
■ 社会人で子供がいるなら、責任が大きいのでパートナーからバイクに反対される
ここで大切なのは反対される理由以上に自分はバイクに乗る必要があること相手に伝えることです。
バイクは反対だが車なら良いと言うが、なぜ車なら良いのか
理由は車の方が、あなたが事故を起こしたときの怪我が少ないからです。
つまり運転手の怪我だけを心配していて、万が一轢いてしまうかもしれない他人のことなんて全く心配していません。家族なら、それが普通だと筆者は思います。
車とバイクがそれぞれ事故を起こした場合の致死率は、この後に統計データをまとめてあります。自動車の方が明らかにバイクより致死率が低いことは一目瞭然です。
バイクは危険だと言われるが統計的には本当なのか
バイクは危険だと言われても実際どれくらい危険なのかは統計データを見ないとわかりません。
このデータを見せれば心配している人が納得することではありませんが、これからバイクに乗り始める人は知っておいた方が良いです。
車種別事故の死傷者数と保有台数
H29年車種別事故の死傷者数と保有台数
車種 | 死者数(人) | 重傷者(人) | 軽傷者(人) | 計(人) | 保有台数(台) |
自動車 | 1,221(0.001%) | 1万33(0.01%) | 36万9,448(0.5%) | 38万702(0.5%) | 7,593万7,487 |
原付 125cc以下 |
184(0.003%) | 4,689(0.06%) | 2万5,361(0.3%) | 3万234(0.4%) | 735万3,271 |
自動二輪車 126cc以上 |
448(0.01%) | 5,004(0.1%) | 2万5,478(0.7%) | 3万930(0.9%) | 360万2,689 |
引用元 ※引用記事チューリッヒ保険会社[バイク・原付の事故率と事故の原因]
引用元 ※警察庁交通局 平成29年中の交通事故発生状況
※数字の横のカッコ内は、保有台数の中で負傷か死亡した人数の割合%
注目してほしいのは126cc以上の自動二輪車(バイク)の死者数の割合です。保有台数に対しての死者数が多いのはやはりバイクで、車と比べるとデータ上は致死率が10倍になります。
わかりやすく言い換えると以下のようになります。
自動車に乗っている人のうち死亡する確率は10万台で1人
バイクに乗っている人のうち死亡する確率は1万台で1人
バイクは危険だから反対する人の気持ちが、統計データからもわかりますね。
車種別事故の発生率
都内・全国の交通事故死者数構成率
引用元 警視庁二輪車の交通死亡事故統計
都内は特にバイクの死亡率が高いことがわかりますね。
バイク死亡事故の損傷部位
引用元 警視庁二輪車の交通死亡事故統計
ここで注意してほしいのは、頭部損傷で死亡している人のうち38.5%はヘルメットが脱げてしまっていることです。
半キャップヘルメットは論外ですがフルフェイスヘルメットでも顎ひもをしっかり締めていないと、転倒時に簡単に脱げてしまいます。
警視庁の2015年調べによると、二輪のヘルメットの着用率は96%です。
仮にヘルメットをかぶっている全員が顎ひもをしっかり締めていて転倒時に脱げていなければ、死亡原因の一位は胸部損傷になっていたかもしれません。
なので筆者はこれからバイクに乗る人には胸のプロテクターをオススメしています。
筆者が家族に「バイク乗りたい」って言われたら?[最初は反対する]
筆者は仕事の同僚や友人にバイク乗りたいって言われたら「家族が良いならぜひ乗って」といいます。ですが自分の家族に「バイク乗りたい」って言われたら基本反対します。理由はやっぱり危なくて心配だからです。
筆者は既婚者で息子が二人います。もし息子がバイクに乗りたいと言ってきたら強く反対します。これから反対する理由を解説します。
記事の後半で反対する理由を踏まえた上で、説得する方法を解説していきますよ。
言い出したのが子供の場合[最初から強く反対する]
反対する一番の理由は「妻が絶対に反対だから」
息子がちゃんとルールを守った運転ができるなら、筆者は息子がバイクに乗ることを許します。ですが積極的にバイクに乗ってほしいとまでは思いません。
理由は日本は4輪が大多数だから。多数派の視点を経験した方が、結果的にバイクの運転が安全だからです。
妻は100%反対します。筆者はバイク乗りの中でもかなり安全意識が高い方だと思います。妻は筆者が安全運転するのを長年見ていますが、それでも息子をバイクに乗せようとは微塵も思っていません。これが普通の母親の考えだと思います。
夫婦としては意見を合わせたいので、筆者は結果的に[親としては]バイクに反対するという立場になります。
言い出したのが妻の場合[内心嬉しい]
パートナーが自分と同じ趣味を持つのはうれしいものです。安全装備をしっかり装備すれば、多少危険だとは思いますが、それほど心配せずに送り出せます。
逆に言えば、子供にバイクに乗らせたくないから自分もバイクには乗らないと妻は考えます。なので妻がバイクに乗る可能性はゼロと考えて良いと思います。
息子は反対で奥さんは賛成なのはなぜ[理由は親だから]
パートナーは言い換えれば元他人です。もちろん大切な人なのは間違いありません。ですがあくまで独立した人間同士が一緒にいる感覚なので、基本的には相手の意見は否定しません。
ですが子供は保護下にある人間です。責任が親にある以上、危ないことは止めます。さらに純粋にけがをしてほしくないというのが正直な気持ちです。
これが親ってものなんです。親ならバイクに反対するのが普通です。
息子がどう説得してきたらバイクを許してあげるのか
さてここがこの記事の本題です。
筆者(親)は子供がバイクに乗ることが、息子の人生の幸福度にとって重要だと納得すれば許してあげようかなという気持ちになります。
そうは言っても実際のところはなってみないとわかりません。それくらい親は子供を心配してしまう生き物ってことです。
息子が親にバイクを反対されてもあきらめきれず、ローンは親が反対して組めないから一括で買うためにバイトを頑張り、学業の成績も落とさず、しかも長期間それを続けている。
これなら親だって本気なんだなって思います。ここまで頑張っているのに否定するだけでなのもどうかなって思えるくらい本気なのが相手に伝われば、きっと許してくれるはず。
純粋に心配している親を説得する方法はこれ以外にないと思います。正確には「説得」ではなく「納得」させるしかない。
「ここまで本気なんだったらしょうがないな。あきらめてバイクに乗せるしかないか」と相手に思わせるくらい本気度を示し続けることが唯一の道です。
小手先の説得よりもバイクへの本気度を行動で示す
これとこれをやったら説得できるなんて方法は正直ありません。自分は本気なので、やらないで後悔することの方がつらい。それくらい本気で準備を継続していることを相手に伝えることが大事です。
説得する方法の考え方は「親が心配している強さ」より「あなたが本気でバイクに乗りたいって思っている強さ」が勝っていればそれを行動で伝え続けることです。
その説得に1週間かかるか1年かかるかは家庭によって違います。でもそれがあなたの大切な人を納得させる方法なのでやるしかありません。
筆者がバイクに乗り始めたときは親をどう説得したのか
筆者は20歳で実家住まいの頃に、友人の影響でバイクに乗り始めました。周りでは誰もバイクには乗っていないのでまったく理解されませんでした。当然母親が猛反対しました。
息子としての意見は、心配してくれるのはありがたいがこんな楽しいものはやめられないです。自分勝手ですよね。ですがそれくらい乗りたかったですし、子供が二人いる今でもやめるつもりはありません。
子供ができてからはバイクはやめませんが一層安全対策をしています。今から思えば、バイクを始めるときに「ちゃんと安全な装備をつけて気を付けて乗るから」など少しでも安心させる説明をすればよかったと思います。
唯一の説得方法は「幸せのためバイクに乗る必要があること」を伝える
あなたを心配してくれている人はあなたに幸せになってほしいからバイクに反対しています。
説得するには、ヒントはバイクに乗らないことがあなたを不幸にするということを相手に納得させれば良いことになります。
バイクや車の事故死傷者数の統計データはあくまでもデータ
統計データを見せて「ほら、そこまで危なくないでしょ?」と説明するのはそれほど効果がありません。相手は危険度が多少減ったところで「危険なことには変わりないでしょ?」と思うからです。
むしろ具体的な数字をイメージしてより怖がらせるかもしれません。
それよりも、自分が本気でチャレンジしたいことをあきらめて生きることは自分の人生を味気ないものにするということを伝える方が効果的です。
あなたを心配してくれている人はあなたに幸せになってほしいと思っているからです。
「子供がバイクに乗る」とは雪山登山や海外一人旅に近い
親の視点から見た「子供がバイクに乗る」とは、子供が一人で危険なチャレンジをすることに近いです。
例えば一人で雪山登山をしたり、海外旅行をしたりすることに似ています。
自分の大切な人が、人生を力強く生きようとしていることは応援したい。けど、心配。親から見た子供がバイクに乗るとはそんなイメージです。
流行っているからなんとなくバイクを始める場合は止めます。ですがすごい熱意で準備して努力もしていたら、多少危険だとわかっていても応援したくなってしまいます。
やりたいことを人に言われて止めてもあなたは幸せですか?
自分の人生なんだから乗りたいって気持ちに蓋をすることはできません。体力が落ちてきたころにバイクに乗っておけばよかったなって思っても遅いのです。
バイクは危ないって反対されたくらいで「じゃあやめておくか」って思うならその程度のやりたかったことなんです。
「大切な人に心配を掛けるのは十分わかっているけどそれでもやらないと後で絶対に後悔する」って思う人はバイクに乗るべきだと思います。
反対されても「何としても乗りたい」から今、記事を読んでいるんですよね。本気なら相手を説得し続けるしかありません。
最後の一押しの説得方法
あなたの熱意が伝わってバイクを許してくれそうな雰囲気があったら、最後の一手を出してみましょう。
バイクに乗るときのおすすめ条件
■ 250ccまでしか乗らない
■ 速度違反をしたらバイクをやめる
■ 二人乗りはしない
■ 近距離でも絶対に安全装備をつける
じゃあしょうがないかと思ってもらえたらしめたものですね。
まとめ「反対される気持ち」より「乗りたい強さ」が勝れば乗るしかない
反対されても自分が決めたことをやりぬくことは人生の満足度を自身に直結します。 あなたが本気でバイクに乗りたいということを相手に伝え続けましょう。きっといつかわかってくれるはずですよ。
最後に注意点を再確認します。
反対する人はあなたの大切な人であることを忘れない
バイクに反対する人を恨んではいけません。その人はあなたにとって大切な人だからです。
そして、その人をできるだけ心配させたくないと思っているあなたもとても優しい人だということも忘れないで下さい。
バイクを始める決意ができたらバイク本体と免許を用意しよう
バイクに乗り始める決心が決まったらいよいよ免許を取ってバイク選びが始まります。
その時には以下の記事が役に立つはずです。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
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